国試対策 33回、問18
ではさっそく
管理栄養士国家試験解説!
33回の人体の構造と機能及び疾病の成り立ち から問18
⑴ 受精卵は、多能性を有する細胞である。
⑵ 胚性幹(ES)細胞は、分化した細胞である。
⑶ 細胞の染色体数は、減数分裂により46本になる。
⑷ 体細胞分裂は、細胞周期の間期に起こる。
答えは(1)ですね。
解説としては
(1)は受精卵というのは卵子に精子が受精した状態のものでる。そこから次第に卵割し胞胚へとなり外胚葉・内胚葉・中胚葉と派生する流れに続く。つまり受精卵の時点で数種類への細胞になり得ることができるので多能性を有する細胞となる。
(2)のES細胞とは胚性幹細胞(embryonic stem cell)のことを指す。こちらも受精卵とほぼ同等の多能性を有する。つまり分化していない状態であるた設問は誤りとなる。
(3)人間の細胞の核の染色体の本数は46本(常染色体44本、性染色体2本)である。減数分裂をするときは半分の23本になり、受精をした際にもとの46本になる。
(4)細胞分裂の周期は大きく分けて間期と分裂期に分かれる。DNAの複製が行われているのは間期、細胞分裂が行われているのが分裂期となるため誤りである。
(5)テロメアとは体細胞の染色体末端のことを指すようである。このテロメアは細胞分裂の度に短くなると言われており一定の回数しか分裂ができないとされている。つまりはMPみたいなものですね。テロメアが短くなることで老化が進む説がプログラム説と言われている。
細胞分裂の問題はあまり出る印象はないですが、難しい内ではないので落とさずにいきたい分野ですね!